日本ダム株式会社様
「ブランドラベル」の総合メーカーである日本ダム株式会社様。アパレル製品には欠かせないプリントネーム・織ネームなど糸からデザイン、加工までの一貫生産体制で国内トップクラスの生産量を誇り、ブランドの価値を形にして消費者に安心とステータスを届けています。また、アパレルだけではなく、自動車・インテリア・産業資材など様々な業界での商品開発をされています。今回は取締役部長の木下さんにお話しを伺いました。
営業部兼 商品開発部
取締役部長 木下裕一様
弊社は主に、無地織物にプリントで装飾する『プリントネーム』と、糸の交差で装飾する『織ネーム』、2通りのブランドラベル総合メーカーです。
ブランドラベルは企業やブランドの顔になり、ブランドのイメージ・感性・ステータスをきれいに表現するためのものです。モノは小さいですが、大きな意味を持つパーツで、ひとつひとつのブランドラベルを大事に作ることが我々の仕事です。
弊社と井上リボン工業さんと共通の取引先で知り合ったのがきっかけです。福井で、同じものづくりにこだわりを持っている会社として、お互いの素材や技術を活かしていけるのではないかと話をしました。それから共同開発会議を重ねて関係性が深くなっていきました。井上常務とは世代も近く、今ではプライベートでも遊ぶ仲です。本音で話せる関係が仕事でも活きています。
普段はお客さんから風合いや素材感、光沢、ボリューム感など「こんなイメージのラベルを作ってほしい」と相談されることが多いです。しかし、中には特殊な素材の依頼を受けることもあります。実際、そのような技術難易度の高い商品を、スピード感を持って作ってもらえる会社は少なく、私たちの中では、“困った時の井上リボン工業さん”です。(笑)
共同開発をしていく中で、改めてお互い何ができるかということを話し合い、井上リボン工業さんの起毛設備で新たな織ネームの開発をやってみよう!と実現したのが『ベロア調織ネーム』です。結果、創業50年の歴史の中でもコレはすごい!というものが出来ました。井上リボン工業さんで起毛加工をした織ネームは、見た目が全く織物に見えない、世界中探してもこんな織物はないくらいの商品であり、「コレは常識を覆す!」と自負しています。
井上リボン工業さんはとにかく安心。品質はもちろんですが、いざという時の対応力が素晴らしい。例えばお客さんから急に10万枚欲しいと言われて、他のメーカーさんは「それは無理に決まっているじゃないですか」となるような案件でも、井上リボン工業さんは対応してくれて、いざという時に、なんとかしてくれる安心感は一番強いです。お客さんからの依頼もすぐに相談にのってくれて、次の一手を踏める臨場感、スピード感を持って攻めの営業展開ができる心強い存在です。
これからも一緒に会話をしながら、共同開発商品として新しい価値のヒット商品を作っていきたいです。井上リボン工業さんは、弊社と企業規模も似ており、良きビジネスパートナーで、チャレンジ精神がある会社です。最近だと井上リボン工業さんがペットウェアでクラウドファンディングされていることを知り、その挑戦する姿勢にも刺激を受けました。こちらも負けていられないと感じ、刺激を受けて高め合える会社です。私の信念である『早くチャレンジ、早く失敗する、早く修正する』で、今後も井上さんと共にチャレンジしていきたいです。